毎年10月31日は「ハロウィン」ですね。
日本でもだいぶ浸透してきたでしょうか。
最近では仮装行列で話題になるハロウィンですが、食べ物と言えばカボチャくらいしか思いつかない方も多いのでは?
今回はカボチャ以外にも、ハロウィンで昔から食べられてきた使われてきた「食べ物」をご紹介したいと思います ♪
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ハロウィンの食べ物
日本でハロウィンと言えば、やはり「かぼちゃ」が代表的ですよね。
その「かぼちゃ」以外に、どんな食べ物がハロウィンの本場ヨーロッパやアメリカで食べられているのでしょうか。
かぶ
ハロウィンは、カボチャをくり抜いて作る「ジャック・オー・ランタン」が有名ですが、そのジャック・オー・ランタン、最初はカボチャでなく「蕪(かぶ)」だったんです!
日本のかぶは小さいですが、イギリスやスコットランドのかぶは、「スウェーデンカブ」といって、サイズが大きいものがあるのです。
なので、いまでもイギリスやアイルランドでも、かぶを使ってランタンを作っている地域は多いです。
そして、アメリカで、「かぶ 」からカボチャに変化していきました。
↓ こちらがスウェーデンカブのジャック・オー・ランタンです。
オレンジ色のかわいいカボチャを見慣れているせいか、ちょっとコワいですね…笑
押し麦
ハロウィン発祥の地である「アイルランド」は、古くから不思議な物語や妖精の話が語り継がれてきた土地です。
そのアイルランドでは、ハロウィンの夜に子どもを出歩かせると“妖精”にさらわれてしまうという伝説がありました。
妖精というのが何だか可愛らしい感じがしますよね。
そんな妖精から守るために使われたのが「押し麦」!
押し麦と塩を混ぜてすりつぶした物を、子どもの髪にすりこんでおくと妖精に連れていかれないとされていました。
髪の毛がベタベタしそうです(笑)
このような言い伝えもつい100年前まで信じられていたとういうから驚きです。
今でも押し麦のお粥はアイルランドで普段から食べられています。
各国の風習を知るのは面白いですね ♪
へーゼルナッツやクルミ
ヨーロッパでも秋に収穫ができるナッツ類は、当時の人々にとって身近であり大事な食糧でもありました。
ヘーゼルナッツやクルミを使った「占い」も盛んに行われていました。
バーニングナッツ!
「バーニングナッツ」と言われ、ナッツを暖炉に投げ入れてその結果で恋人との運勢をみるといったものです。
恋人候補が2人いた場合、二個のナッツを暖炉へ投げて、より長く火がついていた方が自分にとって良い相手とされました。
恋愛占いだけでなく、ナッツを投げて自分が何歳くらいまで生きるかなんていう「寿命占い」もあったそうです。
占だけでなく、殻付きの落花生を食べたり、ナッツ類を砕いて砂糖とバターで固め、松の実まぶし使ったお菓子も食べられてきました。
とっても甘いそうですが、今でもヨーロッパではハロウィンの時期になるとお菓子屋さんに並べられるので一度は食べてみたいですね♪
ナッツを家の中に隠して、見つけるよい事があるというゲームもいまでも行われています。
占いや、お菓子、ゲームなどハロウィンでナッツは大活躍です!
キャベツやケール
ヨーロッパの方々は身近な食物をいろいろ使ってするほど占い好きだったのでしょうか。
さらに、キャベツやケールを使って占いもしていました。
ハロウィンの日にキャベツを堀り出して茎の状態や味を見て好きな人のことを占います。
茎が曲がっていないか? 味は甘いのか苦いのか?ということで性格を予想していたそうです。
甘いと感じたら、お相手は優しい人ってことかしら?(笑)
ヨーロッパではキャベツや、キャベツのルーツと言われている「ケール」も豊富に育つ土地でした。
ケールは、日本の食卓ではあまり馴染みがないかもしれませんが、江戸時代頃からすでに日本でも栽培されていて、やはりヨーローパから伝わってきた野菜です。
「青汁」に使われているの苦いイメージが強いのですが、細かく砕くより、生や炒めて食べると苦みはそんなに感じません。
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りんご
ヨーロッパの人たちにハロウィンで欠かせない食べ物の一つである「りんご」!
秋から冬にかけてたくさん収穫されることもり、11月1日を「りんごの日」と設定している地域もあります。
そのりんごもハロウィンではいろいろな形で登場してきました!
やはり、占い好きな人達なので、りんごでも占ってましたよ(笑)
りんごを半分にカットして、種の数で将来の運勢をみたり、りんごの皮を向いて地面に投げると恋人になる人の名前が出てくる、などいろいろと使われていました。
アップル・ポピング
りんごを使ったゲームで有名なのは「アップル・ポビング」!
これは、お水を入れた大きなバケツにりんごを浮かべて、手を使わずに口だけでりんごを取り出すというゲームです。
りんごのヘタをうまく噛めたりしたら取り出しやすいのかしら? それとも思いっきりかじりついたり吸引するのかしら。
どんな方法でもかなり難しそうですよね(笑)
この女性スゴい!りんご取れてます!
かつては「スナップアップル」というりんごを使ったもっと危険なゲームが行われていました!
りんごのパン食い競争のようなものなのですが、りんごの反対に“火のついたロウソク”も吊らされていて、それを避けていかに早くりんごにかじついて取るか!というもの。
かなりスリリングですよね(苦笑)
女性がこのゲームをすると、りんごを一番早く食べられた人がまず最初に結婚!できるとも言われ、女性達の熱き戦いも繰り広げられていたようです。
昔の絵画でも「スナップ・アップル」を描いたものがあります。
「スナップアップル・ナイト」ダニエル・マクリース画 1933年ロンドン
中央で男性がりんごをかじりつこうとしているのでしょうか。
右下では子供達は手をうしろにして水に浮かんだりんごを取ろうとアップルポピングしてるのがわかりますね。
カボチャ
そして、ハロウィンとえばやはり「カボチャ」!
ヨーロッパでは「カブ」が馴染みある野菜でしたが、アメリカでは「カボチャ」が身近にある野菜でした。
10月頃にアメリカではカボチャが収穫されるので、「ジャック・オー・ランタン」が作られるようになりましたが、元々アメリカでは大きなカボチャに顔を掘るという風習があったので、ハロウィンは浸透しやすかったようです。
ハロウィンは、亡くなった人の魂が帰ってくるといわれています。
日本のお盆とよく言われていますね。
その魂と共に、悪い霊もやってくると考えられているので、それらを追い払うためにカボチャの提灯「ジャンク・オー・ランタン」が作られるようになりました。
なぜあんなにコワイ顔なのかというと、悪霊から家族や子どもを守るためだったんですね。
最近では可愛らしいジャック・オー・ランタンも多いですが、元々は魔除けの為に作られたので優しい表情ではダメということです。
ヨーロッパ、アメリカでハロウィンといえば、これらの食べ物たち!
- かぶ
- 押し麦
- ヘーゼルナッツ・クルミ
- キャベツやケール
- リンゴ
- カボチャ
カボチャしか思いつかないハロウィンでしたが、これまでヨーロッパやアメリカではいろいろな食べ物が登場していたんですね。
歴史を知るのもなんだか楽しく、ハロウィンの由来などもう少し知りたくなりました。
年々、日本でも賑わいを見せるハロウィンですが、仮装だけでなく今年は「アップル・ホピング」にも挑戦するのはいかがでしょうか^^
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